初夏を彩るニッコウキスゲ 神戸 六甲高山植物園で見頃

神戸市の六甲山にある植物園では、初夏の高原を彩るニッコウキスゲが見頃を迎えています。

ニッコウキスゲは、ラッパのような形をした黄色い花が特徴で、朝に咲き、夕方にはしぼんでしまう「一日花」です。
神戸市灘区にある標高865メートルの「六甲高山植物園」では、園内の2か所におよそ3000株のニッコウキスゲが植えられていて、このうち早いものでは先月(5月)下旬に開花しました。
六甲高山植物園によりますと、ニッコウキスゲは寒い地域で咲くため、関西より西には自生していないということで、群生して咲く貴重な風景を求めて、連日、多くの人でにぎわっています。
11日は日中、汗ばむような陽気となりましたが、訪れた人たちは鳥のさえずりを聞きながら散策を楽しんでいました。
富山県から訪れた50代の女性は「お花を見ていると、きょうの天気のように心が晴れます。『一日花』なので、この瞬間が見られてありがたいです」と話していました。
また、神戸市灘区から1歳の子どもを連れて訪れた40代の夫婦は「ちょうど咲いているところを見られてよかったです。夏らしい色の花で、いっぱい咲いているのを見ると夏だなと感じます」と話していました。
六甲高山植物園のニッコウキスゲは、これから遅咲きの花も咲き始め、来月(7月)下旬まで楽しめるということです。