ヨット単独無寄港無補給で世界一周 日本人最年少24歳で達成

ヨットによる単独無寄港、無補給での世界一周に挑戦していた兵庫県西宮市の会社員、木村啓嗣さんが7か月あまりの航海を経てゴールし、記念のセレモニーが行われました。
木村さんは24歳で、日本人最年少記録を30年ぶりに更新しました。

西宮市の会社員、木村啓嗣さん(24)は、去年10月22日に西宮市のヨットハーバーを出発したあと単独無寄港、無補給で231日間、7か月あまりをかけて世界を一周し、8日の午後、和歌山県と徳島県の間の紀伊水道に設定したゴールラインを通過しました。
木村さんは現在24歳9か月で、海洋冒険家の白石康次郎さんが30年前に達成したときの26歳10か月より若く、日本人の最年少記録を更新しました。
セレモニーが開かれた西宮市のヨットハーバーにヨットで到着した木村さんは「非常にうれしく思います。応援してくれた皆さんにありがとうと伝えたいです」とあいさつしました。
セレモニーには世界最高齢でヨットによる単独無寄港の太平洋横断を達成した海洋冒険家の堀江謙一さん(85)も駆けつけ「世界一周、誠におめでとうございます。今後は世界最年長の単独無寄港、無補給の世界一周を目指してください」と祝いました。
このあとの記者会見で、木村さんは、おととし(2022年)の挑戦では天候の影響などにより数日間で引き返した経験をふまえ、「前回戻ってきたときは悔しい気持ちでしたが、周りの人たちが後押ししてくれたので、今回は自信を持って出航できました。やりきることができてよかったです」と話していました。

【セレモニーに参加した人は】
ヨットが趣味で、セレモニーに参加した50代の男性は「すごい偉業だと思います。緊張もあったかと思いますが、成功したので良かったです。若い人がこういうチャレンジをすると勇気をもらえます」と話していました。
木村さんの同僚の40代の男性は、「送り出す前から応援していましたが、無事に帰ってきて安心しました。すごいとしか言いようがないです。挑戦する姿勢を見習いたいと思いました」と話していました。
小学5年生の息子は、「かっこよかったです」と話していました。