外国からの子どもに向け授業を自動通訳 神戸市の小中学校

日本語を十分に話せない外国から来た子どもなどに学校の授業を理解してもらおうと、神戸市教育委員会は、教員が話した内容をネットを通じて自動で通訳しパソコン画面などに表示するサービスの導入を市内の小中学校などで始めました。

学校での通訳サービスの導入は、神戸市教育委員会の福本靖教育長と、サービスを手がける企業が記者会見して明らかにしました。
神戸市の学校では、親の就労のため来日してまもない外国出身の子どもや、家庭で日本語以外を話す外国にルーツがある子どもなどが授業の内容を十分に理解できないことが課題となっています。
そこで市教育委員会は、教員が話した内容をネットを通じて自動で通訳し、子どもたちが持つ授業用のパソコンなどに母国語で表示するサービスを、先月(5月)から小中学校など19校で導入しました。
市教育委員会によりますと、日本語の指導を必要とする児童や生徒は市内におよそ660人いて、最近の10年間で1.7倍に増えているということです。
市教育委員会はこれまで、通訳や翻訳を行う支援員が授業に立ち会うなどしていましたが、サービスの導入により支援員がいないときでも学習効果を高められるとして、今後、導入する学校を増やすことも検討するとしています。