“地元食材を身近に” 南あわじで特産サクラマスなどの給食

地元の特産や産業への理解を深めようと、南あわじ市で地元で養殖されたサクラマスなどを使った給食が市内の幼稚園と小中学校でふるまわれ、子どもたちが舌鼓を打ちました。

南あわじ市では、公立のすべての幼稚園と小中学校で地元で採れる食材を使った給食を季節ごとに提供していて、9日は地元で養殖されたサクラマスの塩焼きや、レタスやたまねぎが入ったスープなどが提供されました。
このうち、市立辰美小学校の4年生の教室では、まず15人の児童がタブレットを使い、地元産の食材の写真の中から給食に使われた魚や野菜を見つけていました。
そして、給食の準備が整うと「いただきます」の合図とともに一斉に食べ始め、大きなサクラマスの身を口いっぱいにほおばり、味わっていました。
女子児童の1人は「はじめてサクラマスを知りましたが、柔らかくておいしかったです。一番おいしい給食だと思いました」と話していました。
また、別の女子児童は「地元の食材がこんなにたくさんあると知ってびっくりしました。漁業者などにすごくおいしかったと伝えたいです」と話していました。
南あわじ市学校教育課の浜田啓久指導主事は「淡路島の強みである第一次産業が身近にあることを知ってもらい、将来関わってほしいです。そして、生産に携わっている人たちに『おいしかった』と伝え、地域の人が誇りに思うことで産業がより発展できたら」と話していました。