兵庫県“ひぼう中傷する文書流出”元県民局長を停職3か月処分

知事に違法行為があるとする文書を作成して報道機関に送ったなどとして解任された兵庫県の元局長について、県は「文書の核心的な部分が事実でなく知事や幹部職員をひぼう中傷する文書を流出させた」などとして停職3か月の懲戒処分にしました。

西播磨県民局長だった60歳の職員は、ことし3月、知事に違法行為があるとする文書を作成して報道機関や県議会の関係者などに送り、県は解任したうえで、本人や関係者から聞き取りを行っていました。
そして県は、7日、元局長が作成した文書は核心的な部分が事実ではなく知事や一部の幹部職員に対するひぼう中傷の文書を流出させたとしたうえで、県の信用を失墜させ職務専念義務に違反したなどとして、停職3か月の懲戒処分にしました。
これについて斎藤知事は「このような事案が起きたことは極めて遺憾で、県民の皆様におわびします。改めて公務員倫理の徹底を図るとともに今後風通しのよい職場づくりに努めてまいります」というコメントを発表しました。
一方、元局長は報道各社に対し「何と言っていいのかことばもありません」とコメントしています。
また県は、文書が指摘していた問題を調査する過程で県内の企業からコーヒーメーカーなどを受け取っていたことが明らかになった55歳の産業労働部長について「返却するよう指示を受けたにもかかわらず半年以上にわたって返却を怠り県民の疑念を招いた」として訓告の懲戒処分としました。