「手塚治虫記念館」で「火の鳥」テーマに企画展 兵庫 宝塚

日本を代表する漫画家、手塚治虫さんの作品「火の鳥」をテーマにした企画展が兵庫県宝塚市にある記念館で開かれています。

この企画展は、「手塚治虫記念館」の開館30年を記念して開かれ、代表作として知られる長編大作「火の鳥」の直筆の原画など120点余りの貴重な資料が展示されています。
このうち、「休憩 INTERMISSION」というタイトルの6ページの原画では手塚さんがなぜ「火の鳥」を描こうと思ったのかが、夢や子どものころの体験をふまえて絵とことばでつづられています。
作品では過去と未来が交互に舞台になり、永遠の命を持つ火の鳥を追い求める人々の姿が描かれますが、企画展では時代順に並べ替えて展示し、時代背景や登場人物どうしのつながりなどがより詳しく分かるよう工夫されています。
「宝塚市立手塚治虫記念館」の矢野喬士係長は「展示を通じて手塚さんがどういうふうに生命の尊さ、自然への愛というメッセージを描いているかを感じてもらいたい。また、作品に興味を持ったらぜひ実際に本で読んでもらいたいです」と話していました。
この企画展は6月23日まで開かれています。