紅麹問題 兵庫県が法律相談の費用の一部を負担へ

小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、兵庫県は健康被害が疑われる人たちが今後、損害賠償などを求めていく際に弁護士へ相談する費用の一部を負担することになりました。

県によりますと、「紅麹」の成分を含むサプリメントによる健康被害が疑われる事例は、25日の時点で県内で85件確認されているということです。
こうした中、県は健康被害が疑われる人たちが今後、損害賠償を請求したり、休業せざるをえなくなった間の補償を求めたりする際に弁護士へ相談する費用の一部を負担することになりました。
県が設置している健康相談に応じる窓口で法的な相談が必要だと判断した場合に、県弁護士会の消費者被害救済センターにつなぎ、弁護士が紹介されるということで初回30分の相談費用を県が負担するということです。
斎藤知事は会見で「今後、法律的な相談が出てくると考えている。少しでも不安のある人は健康相談窓口を通して、遠慮無く利用してほしいし、すでに健康被害が出ている方には個別に保健所などを通じて弁護士への相談ができると伝え、支援していきたい」と述べました。