「ペーロン祭」前に地元高校生が競そうを体験 相生

木造の手こぎの船で速さを競う伝統の「ペーロン祭」が来月(5月)、相生市で開かれるのを前に、地元の高校生が船に乗り込み競そうを体験する催しが行われました。

相生市の「ペーロン祭」は、100年余り前の大正時代、長崎出身の造船所の従業員がふるさとを思って木造の船をこぎ、競そうしたのが始まりとされ、毎年5月に開かれています。
これを前に、市内にある県立相生産業高校では、地元の伝統に親しもうとペーロン船に乗り込む体験会を行っていて、26日は1年生およそ190人が参加しました。
ペーロンの伝統と文化を継承する拠点となっている相生湾に面した施設に集まり、まず、地元の愛好家から、競そうを盛り上げるドラと太鼓のたたき方や、「かい」を使った船のこぎ方を教わりました。
このあと20人ほどのグループに分かれて長さ13メートルの船に乗り込み、練習をしたあと300メートルのコースで競そうを体験しました。
生徒たちはドラと太鼓の音にあわせて力いっぱい船をこぎ、ゴールを目指していました。
体験した生徒は、「腕がパンパンになって疲れましたが、みんなで力をあわせてゴールした時は最高の気分でした」と話していました。
相生市の「ペーロン祭」は5月26日に行われます。