鳴門海峡の渦潮 春の大潮で見頃に 遊覧船にぎわう

鳴門海峡の渦潮が、春の大潮の時期を迎えて見頃となり、兵庫県南あわじ市から出発する遊覧船は、大勢の観光客でにぎわっています。

兵庫県の淡路島と徳島県の間に位置する鳴門海峡では、太平洋側と瀬戸内海側で満潮と干潮の差ができ、潮が勢いよく流れることなどから渦潮が発生します。
毎年3月から5月にかけては「春の大潮」となり、特に大きな渦を楽しめるため、兵庫県南あわじ市の福良港からはこの時期、遊覧船が毎日6便ほど運航されています。
24日の午前中の船にはおよそ60人が乗り込み、潮が大きな音を立てながら激しい速さで流れたり、大きな渦が次々と発生したりする壮大な景色を楽しんでいました。
1歳の娘とともに奈良県から訪れた30代の女性は「たくさん渦を見ましたが、迫力があってすごかったです。娘も渦を見つけると大喜びしていました」と話していました。
遊覧船の土居達也 船長は「大型連休に向けて、渦潮が見られる時間にあわせて増便したり、こいのぼりを飾ったりしています。春の大潮は、潮の流れが速く迫力ある景色が楽しめるので、多くの人に見てもらいたい」と話していました。
渦潮は、大潮となる▼25日にかけてと▼5月7日から9日▼それに21日から24日が、特に見頃だということです。