県内景気 “一部に弱めの動きも緩やかに回復” 日銀神戸支店

県内の景気について、日銀神戸支店は、個人消費が好調なことなどから「一部に弱めの動きがみられるものの緩やかに回復している」として景気判断を5か月連続で据え置きました。

日銀神戸支店は、今月(4月)12日、最新の金融経済概況を発表しました。
それによりますと、「個人消費」はホテルの客室の稼働率がコロナ禍前と同じ水準かそれを上回るところもある一方、スーパーでは特売日以外は売り上げが落ち込む傾向が出ていることなどから、「物価上昇の影響を受けつつも緩やかに回復している」としています。
一方、「輸出」は、中国経済の減速に伴って、化粧品や建設用機械の輸出が低調なことなどから、「増勢が鈍化している」としました。
これらの状況から、日銀神戸支店は県内の景気について5か月連続で判断を据え置き、「一部に弱めの動きがみられるものの、緩やかに回復している」としました。
日銀神戸支店の竜田博之支店長は、「個人消費が回復傾向を維持するためには、中小企業を含めた賃上げが必要と考えており、賃上げの状況などを注視していきたい」と話していました。