“ボランティア足りず” 能登で活動の団体メンバーらが報告会

能登半島地震の被災地で、ボランティア活動を行った団体などのメンバーが神戸市で活動内容を報告し、被災地では、地震の発生から3か月あまりたった今もボランティアが少ないとして、ぜひ現地を訪れてほしいと訴えました。

神戸市で開かれた報告会では、全国各地の被災地で活動する神戸市の「全国災害ボランティア支援機構」の高橋守雄さんと、一緒に活動した女性と子どもを支援する団体のメンバー3人が登壇しました。
メンバーたちは、今月(4月)11日に神戸市をバスで出発し14日までの間、石川県珠洲市で食料や支援金を届けたほか、がれきや家屋の瓦などの撤去作業にあたりました。
高橋さんは、地震の発生から3か月あまりたった現地の状況について「倒壊した家屋は壊れたままで、ことし1月に行ったときと状況は変わっていない。また、ボランティアの姿はまったく見られなかった」と述べ、現地ではボランティアが足りていないという認識を示しました。
また、一緒に活動したメンバーの女性は「女性でも男性でも、若い人でも年を重ねた人でも、現地でできることは必ずあります」と述べ、ボランティアへの参加を呼びかけました。
報告会のあと、高橋さんは「ボランティアに行きたい気持ちがあるなら、現地のボランティアセンターと調整し、石川県に連絡のうえ、ぜひ助けになってほしい」と訴えました。