16日夜のひょう 姫路で気象台が現地調査 “今後も注意を”

姫路市では、16日のひょうで住宅や車への被害が相次ぎました。
気象台は、この時期は大気の状態が不安定になりやすいため、気象情報に注意するよう呼びかけています。

神戸地方気象台によりますと、16日午後8時すぎから9時ごろにかけて、姫路市広畑区長町では強い風が吹いて、ひょうが降り、住民から「突風で被害が出た」という通報があったということです。
このため気象台が機動調査班を現地に派遣したところ、突風による被害は見つかりませんでしたが、ひょうによる住宅や車などへの被害が多数、見つかりました。
現地の住宅街では、17日の正午ごろでも、道路脇の側溝に直径2センチほどのひょうがたまっていました。
降ってきたひょうでカーポートの屋根が壊れた66歳の女性は「家の外に出てみると、大きなものではゴルフボールぐらいの大きさのひょうで、一面真っ白になっていました。こんな経験は初めてでびっくりしました」と話していました。
姫路市役所によりますと、ひょうによる窓ガラスや雨どいなどの被害は、姫路市立の小学校11校、中学校6校、幼稚園6園でも確認されたということです。
また播磨町役場によりますと、小中学校や幼稚園など8施設で窓ガラスが割れたり、校舎に雨漏りしたりする被害が確認されたほか、公用車10台がへこむなどしたということです。
現地調査にあたった神戸地方気象台の熊谷達也 次長は「突風による被害は確認できず、ひょうによる被害が主なものでした。この時期は大気の状態が不安定になりやすいので、気象台の防災に関する気象情報に注意して、身の安全を確保してほしい」と話していました。