阪神・淡路大震災「震災遺構」 長田区 御蔵南公園のクスノキ

シリーズ「あの日を胸に〜これから〜」。
阪神・淡路大震災の記憶や教訓を今に伝える「震災遺構」を映像や写真とともにお伝えしていきます。


神戸市長田区は震災で大きな被害を受けた地域のひとつです。
地震直後に大規模な火災が起き、神戸市内で全焼した建物のおよそ7割を長田区で占めました。
神戸市長田区御蔵通6丁目にある御蔵南公園の周囲の建物も当時は火災によって燃えてしまいましたが、公園の中には火災の被害を受けてもなお、生き残った2本のクスノキがあります。
近くで見てみると、幹の半分ほどは焼け焦げた当時のままとなっていますが、クスノキは2本とも枝葉を付けて今も成長を続けています。
「震災の記憶を風化させない」という力強さを感じます。
このクスノキは現在、公園の近くに住む人たちが周辺の雑草を取り除くなど、丁寧に管理を続けているということです。