JR福知山線脱線事故から19年 安全願いメモリアルウォーク

107人が亡くなったJR福知山線の脱線事故から4月25日で19年になるのを前に、被害者やその家族らが事故現場の近くを歩く「メモリアルウォーク」が行われました。

メモリアルウォークは、脱線事故の被害者やその家族などで作るグループが、事故を忘れないでもらいたいと事故の5年後から毎年行っています。
14日はグループのメンバーなどおよそ30人が、JR塚口駅近くの公園から線路沿いを中心におよそ2キロの道のりをゆっくりと歩き、事故現場近くでは手を合わせる人の姿もありました。
グループは現場近くに設置された追悼施設「祈りの杜」を訪れ、白いカーネーションの花をささげるなどして犠牲者を悼んでいました。
主催したグループ「空色の会」のメンバーで、事故で妻が大けがをした中島正人さんは、「現場の線路に時折電車が通っているのを見てもう二度とあのような事故を起こしてほしくないと改めて思いました。事故のあとも大きな災害や事故が起こっているので、被害に遭った人たちがその後どういう思いでいるか皆さんも思いをはせてほしい」と話していました。