宝塚歌劇団 死亡した劇団員が所属の宙組公演を6月から再開へ

宝塚歌劇団は、25歳の劇団員が去年(2023年)9月に死亡して以降、中止していた宙組(そらぐみ)の公演について、ことし6月から再開すると発表しました。

去年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属していた25歳の劇団員が兵庫県宝塚市で死亡しているのが見つかりました。
その後、宙組の公演は出演者の体調不良や「公演の実施に向けた準備ができていない」などの理由で中止となっていましたが、宝塚歌劇団は13日、ホームページ上で▼兵庫県の宝塚大劇場でことし6月から、▼東京宝塚劇場で7月から公演を再開すると発表しました。
公演が行われるのはおよそ9か月ぶりで、今回は十分な準備期間を確保し公演の万全を期すため、これまでの芝居とショーの2本立てではなく、ショーのみの開催になるということです。
歌劇団はホームページで「劇団員の逝去を受け、ご遺族の皆様には心よりおわび申し上げます」としたうえで「今後も5つの組がそろって公演をお届けできるよう、安心・安全に舞台に立てる態勢づくりに努めてまいる所存です」とコメントしています。
劇団員が死亡した問題をめぐって、歌劇団側は先月(3月)、遺族側と合意書を締結し、パワハラがあったことを認めたうえで歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社、阪急阪神ホールディングスの会長が遺族に直接、謝罪したことを明らかにしていました。