西宮北口駅周辺など 5月にも「客引き禁止地区」に指定へ

兵庫県は、繁華街などでの客引き行為を全面的に禁止する地区として、西宮市の阪急西宮北口駅周辺などを新たに指定することを決めました。

県は繁華街などでの客引き行為を全面的に禁止する条例を平成27年(2015年)に制定していて、現在、JR三ノ宮駅の北側のエリアが禁止地区に指定されています。
こうした中、西宮市から「子どもたちが通う学習塾が多くある地域で客引き行為が行われていて不安だ」として、阪急の西宮北口駅周辺などを禁止地区に指定してほしいと要望を受け、斎藤知事は11日夜、地元の商店街の会長や石井市長とともに駅周辺を視察しました。
そして「事態は深刻で早急な対応が必要だ」として来月(5月)1日にも、▽阪急西宮北口駅の北西のエリアと、▽JR甲子園口駅の南側エリアを客引き行為の禁止地区に指定すると明らかにしました。
県は、これらのエリアでは、▽通行人に声をかけて店に誘うなどの客引き行為や、▽客引きや勧誘を行うために待つ客待ち行為などが今後禁止になり、違反した場合には過料が課されたり事業者名が公表されたりすることを飲食店などに周知していくということです。
「にしきた商店街」の矢田貝充彦会長は「客引き行為をなくそうとこれまでもこつこつと活動してきたが、子どもたちが来て生き生きと楽しめるような街にしていきたい」と話していました。