“未来を感じて” 万博会場に兵庫県内の子ども無料招待

1年後に開幕する大阪・関西万博について、兵庫県は大手企業3社の協力を得て、県内の希望する小中学校や高校などの児童生徒を万博会場に招待することになりました。
協力する企業は会見で「万博の展示を見て未来を感じてほしい」などと語りました。

11日県庁で、協力する3つの企業の担当者が斎藤知事とともに会見を開きました。
来年4月13日から開催される大阪・関西万博について、県は、県内のすべての小中学校と高校、特別支援学校に意向を聞いた上で、最も多い場合で合わせておよそ56万人を学校単位で無料で招待します。
これは、会場でしか体感できない先進的な技術などに触れることで、子どもたちに未来の社会や将来の仕事などについて考えてもらおうという狙いです。
費用の一部は、趣旨に賛同する県内の大手企業3社が負担します。
会見で川崎重工業の鳥居敬 執行役員は「展示を見て未来を感じ、自分たちがどういうふうに輝いていけるのか考えてほしい」と述べました。
また、神戸製鋼所の中森慶太郎 執行役員は「たくさんの子どもたちに楽しく学ぶ機会にしてほしい」と述べ、シスメックスの飯塚健介 上席執行役員も「新たな命のあり方や社会の形に触れて刺激を受け、将来の自分を考える機会にしてほしい」と述べました。
同席した斎藤知事は「未来社会の技術やアイデアを子どもたちに見てもらい、わくわくする未来社会を感じてほしい」と話していました。
招待される児童生徒のチケット代は最大で7億円余りとなり、県の予算と企業の協賛金の割合は今後、調整するということです。