小林製薬「紅麹」問題 兵庫県内での健康被害は17人

兵庫県のまとめによりますと、小林製薬が製造した「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取して、健康被害として何らかの症状があったと確認できたのは県内で17人にのぼり、うち4人が入院したということです。

県によりますと、小林製薬が製造した「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取し、神戸市など政令市や中核市を含む県内各地の健康福祉事務所や保健所に健康被害の相談があったうち、本人や医師に何らかの症状があることを確認できたのは1日までに17人にのぼりました。
このうち、現在も入院中か入院していた人は、神戸市で3人、西宮市で1人の合わせて4人いたということです。

【神戸市の3人は回収対象の商品を摂取】
神戸市には、小林製薬が製造した「紅麹」の成分を含む健康食品などを摂取した人の健康被害の報告がこれまでに12件寄せられ、このうち3人が入院したということです。
このうち、市内に住む女性はことし1月、食欲の不振や微熱の症状で病院を受診し、腎機能障害と診断され、5日間、検査入院しました。
その後、女性は回復し、退院しましたが、現在も治療のために通院しているとしています。
また、男性1人、女性1人が紅麹の成分が入った健康食品の摂取後、体調を崩して、現在も入院しているということです。
入院した3人はいずれも大阪市から回収命令が出されている3商品のいずれかを摂取していたということで、神戸市は「回収の対象となっている商品が家にあった場合は小林製薬に連絡するなど、対応を取ってほしい」と呼びかけています。
また、東灘区にある診療所が小林製薬の子会社が製造した紅麹の健康食品を仕入れ、患者に対し、提供していたこともわかりましたが、これまでに健康被害は確認されていないということです。