城崎温泉で合同入社式 職場の枠こえ同期の絆を

豊岡市の城崎温泉では、旅館やホテルに就職した新入社員の合同入社式が行われました。

小規模な旅館やホテルが多い城崎温泉では、去年から新入社員の合同入社式を行っていて、2日に市の施設で開かれた式には12の宿泊施設に入社する48人が出席しました。
式では、新入社員の名前が読み上げられ、一人ひとりに入社証書が手渡されました。
続いて、新入社員を代表して老舗旅館に就職した伊藤菜々歩さんが「城崎温泉の一員として互いを認め尊重しあい、先輩方が築いた伝統を受け継いで、発展できるよう日々全力で取り組みます」と決意を述べました。
城崎温泉では、慣れない土地で友達もできず、悩みを抱えて離職する若い世代もいて、職場の枠をこえた「同期」の仲間を作り、悩みを相談してほしいというねらいがあるということです。
大阪府出身の女性は「緊張していますが、さっそく仲間ができたので仕事も生活も楽しめそうです」と話していました。
中国出身の男性は「城崎温泉の自然の風景や、社長や周囲の人が好きで就職しました。新しい友達ができそうで楽しみです」と話していました。
企画した旅館の経営者らで作る「城崎温泉旅館経営研究会」の片岡大介会長は「来年の大阪・関西万博に向け、新入社員48人は城崎温泉の戦力になる宝だと思っています。旅館も働き方改革を進めているので定着してほしい」と話していました。