山陽道トンネル多重事故 後続の運転手7人嫌疑不十分で不起訴

去年9月、兵庫県の山陽自動車道のトンネル内でトラックが炎上し、後続の車が次々に衝突して6人が重軽傷を負った事故で、前方の安全確認などを怠ったとして、過失運転傷害の疑いで書類送検された後続の車の運転手7人について、神戸地方検察庁は嫌疑不十分で不起訴にしました。

去年(2023年)9月、兵庫県赤穂市と相生市にまたがる山陽自動車道の尼子山トンネルの下り線でトラックが炎上し、それをよけようとした乗用車など9台が衝突して6人が重軽傷を負いました。
警察は事故が起きた当時、炎や煙で見通しが悪かったにもかかわらず、前方の安全確認や速度を十分に落とすなどの注意を怠った疑いがあるとして、先月(2月)、後続の9台のうち7台を運転していた30代から50代までの7人を過失運転傷害の疑いで書類送検しました。
神戸地方検察庁は「捜査を尽くした結果、犯罪の成立を認めるに足りる証拠はなかった」として、29日、7人を嫌疑不十分で不起訴にしました。