宝塚歌劇団員死亡 遺族側と歌劇団側の協議が合意 会見へ

宝塚歌劇団に所属する25歳の劇団員が死亡し、遺族側が上級生からのパワハラなどが原因だったとして歌劇団側に謝罪と補償を求めている問題で、遺族側と歌劇団側が合意に達したことが関係者への取材で分かりました。
遺族側の弁護士と歌劇団側の双方が、28日の午後4時から記者会見を開いて詳しい内容を説明することにしています。

去年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属していた25歳の劇団員が兵庫県宝塚市で死亡したことについて、歌劇団は去年11月、長時間の活動などで強い心理的負荷がかかっていた可能性は否定できないとする一方、いじめやパワハラは確認できなかったとする調査報告書の内容を公表しました。
これに対し、遺族側は劇団幹部や上級生からのパワハラにあたる行為はあわせて15件に上ると主張し、歌劇団側に対して謝罪と補償を行うよう求めていました。
遺族側と歌劇団側はこれまで代理人を通じて協議を進めてきましたが、その結果、双方が合意に達したことが関係者への取材で分かりました。
また、関係者によりますと、歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社、阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が28日、遺族に直接、謝罪したほか、上級生も手紙で謝罪したということです。
遺族側の弁護士と歌劇団側の双方は28日の午後4時から記者会見を開いて詳しい内容を説明することにしています。