朝来バイオマス発電所 民間企業が4月再稼働 県産木材を使用

木材価格の高騰により停止していた朝来市のバイオマス発電所が、民間企業に引き継がれて4月から再び稼働することになり、27日、関係者に公開されました。

朝来市生野町の「朝来バイオマス発電所」は、「兵庫県森林組合連合会」や関西電力などが地元の間伐材を活用しようと事業を行っていましたが、燃料となる木材の確保が難しくなったことからおととし(2022年)12月、発電を停止していました。
その後、発電所は賃貸住宅大手「大東建託」のグループに引き継がれましたが、県内の森林から木材を安定的に仕入れる見通しがたったことから、再び稼働をすることになり、関係者に公開されました。
会社によりますと、年間の発電量は4000万キロワットアワーで一般家庭およそ9400世帯分にあたるということで、参加した市の関係者たちは、木材が破砕され木質チップが作られる工程や、蒸気を発生させるボイラーを興味深そうに見学していました。
大東バイオエナジー株式会社の大久保孝洋 社長は、「丸太だけでなく根株や枝葉も広く受け入れることで安定的に運転し、森林資源の地産地消の役に立ちたい」と話していました。
朝来市産業振興部の小田垣貢 部長は、「市内の木材を使ってもらうことが林業の活性化につながるので、これをきっかけに携わる人が増えることも期待しています」と話していました。