神戸 脱炭素社会へ水素の活用を考えるシンポジウム

次世代のエネルギーとして注目される水素の活用について考えるシンポジウムが神戸市で開かれ、学生たちが企業の担当者と活発に意見を交わしました。

このシンポジウムは、脱炭素社会に向けて、燃やしても二酸化炭素を排出しない水素の活用を広げようと県が22日に開いたもので、企業の担当者や県内の大学生、それに高校生の合わせて100人余りが参加しました。
はじめに企業の担当者が講演し、関西電力の技術者は「燃料の天然ガスに水素を混ぜて熱を作り、タービンを回す」などと水素を使った発電の仕組みを説明していました。
続いて、企業の担当者と学生たちがパネルディスカッションを行い、この中で姫路西高校の女子生徒は事前に水素関連施設を見学したことに触れて、「水素社会がすぐそこまで迫っているのを見てわくわくしている」などと述べました。
また、神戸大学の男子学生は「水素は危険だと思っている人が多い中、適切に管理すれば安全だということを発信することが重要だ」と述べました。
終了後、神戸高校の男子生徒は「水素が私たちの日常と結びついていることを知りました。日常生活を便利にする社会貢献できる仕事をしたい」と話していました。
兵庫県は今回のシンポジウムで出された意見を今後の施策に生かすことにしています。