身近なもので町並みや情景表現 ミニチュア作品の展覧会 神戸

日用品など、身の回りにあるものを別のものに見立てて表現するミニチュア作品の展覧会が、神戸市で開かれています。

ミニチュア写真家の田中達也さんは、身近な食品や日用品などと人形を組み合わせて別のものに見立て、町並みや情景を表現する作風で知られています。
神戸市中央区のデパートに設けられた会場には、写真やミニチュア作品、およそ150点が展示されています。
このうち、靴磨き用のブラシを稲に見立てた「田舎ぶらし」という作品は、たわわに実った稲を刈り取る景色を表現しています。
また、今回の展覧会にあわせて制作された「おかしな神戸」という作品は、アイスのコーンを神戸ポートタワーに見立て、チョコレートなどのお菓子のサンプルで港の風景を表しました。
訪れた人たちは、身近なもので作り出されたユニークな作品を、眺めたり写真に収めたりして楽しんでいました。
西宮市から訪れた60代の女性は「すごいアイデアでおもしろかったです。神戸の街の作品は、どこをとってもおいしそうに見えました」と話していました。
作品を手がけた田中さんは「神戸は有名な洋菓子が多く、お菓子で神戸の街を表現しました。作品を見てもらうことで、自分の家の中の道具が美術品に見えたり、生活に役に立つ発想が手に入ったりするので楽しんでもらいたいです」と話していました。
この展覧会は、4月1日まで神戸市中央区の「神戸阪急」で開かれています。