加西 旧日本海軍の鶉野飛行場や戦中の暮らしを端末で疑似体験

太平洋戦争中、旧日本海軍が今の加西市につくった飛行場や当時の暮らしについて知ってもらおうと、タブレット端末などを使って疑似体験ができるコンテンツが開発され、地元の中学校で体験会が行われました。

加西市にあった「鶉野(うずらの)飛行場」は、太平洋戦争中、旧日本海軍の航空隊がパイロット養成のためにつくった飛行場で、現在、跡地には平和学習のための施設が建てられています。
加西市は、訪れる生徒などにこの飛行場や当時の暮らしについてより分かりやすく学んでもらおうと、VR=仮想現実やAR=拡張現実の技術を使ったコンテンツを開発し、18日に地元の中学校で体験会を開きました。
中学生およそ60人が参加し、専用のゴーグルをつけて飛行場跡を上空から見渡す映像を体験したり、タブレット端末をかざして近くにあった防空ごうの中に入る様子を体験したりしました。
市などは中学生の意見をもとに改良した上で、ことし夏ごろから、飛行場の跡地にある施設、「soraかさい」などで利用できるようにしたいとしています。
2年生の男子生徒は「防空ごうがこんなに狭いとは思わなかったので、この中で過ごす不便さやつらさを実感しました」と話していました。
加西市観光課の青木利幸さんは、「生徒たちの反応が想像以上によく、よかったです。これを体験することで、かつてこの場所で実際に起きたきたことをより多くの人に知ってもらいたい」と話していました。
※青木さんの「青」は下の「月」が「円」。