「鳴門の渦潮」世界遺産登録めざす協議会 新年度の方針確認

鳴門海峡の渦潮の世界遺産への登録に向けて、徳島県や兵庫県は、新年度中にどのような遺産として登録を目指すのか、決める方針を確認しました。

徳島県鳴門市では18日、徳島県や兵庫県などが世界遺産登録を目指して10年前に立ち上げた推進協議会の総会が開かれ、両県の知事など、80人あまりが出席しました。
この中で、徳島県の担当者は今年度から江戸時代の地図を使って、周辺の地形の変化や渦潮の潮位や海流に関する調査を進めていると報告しました。
また、兵庫県の担当者は同じような海流が観測されるノルウェーやスコットランドなどの研究機関と現地調査を行ったことを報告しました。
出席者からは、世界遺産への登録に向けて地元の理解を求めるため、専門の部会を立ち上げる案や、来年の大阪・関西万博でPRする案なども出されました。
そのうえで、協議会としては、有識者などでつくる検討会議を新年度中に3回開き、自然遺産や文化遺産といったどのような世界遺産として登録を目指すのか、決める方針を確認しました。