三木 JICAの「国際緊急援助隊」 48時間連続で訓練実施

海外で大規模な災害が起きた際、現地に派遣されるJICA=国際協力機構の「国際緊急援助隊」の訓練が、三木市の広域防災センターで行われています。

「国際緊急援助隊」の救助チームは、全国の警察や消防、海上保安庁から選ばれた隊員や医師などで構成され、2023年2月のトルコ南部の大地震など、海外での大規模な自然災害で現地に派遣され、捜索や救助にあたります。
チームでは、発生直後に対応するため48時間連続で行う訓練を毎年行っていて、今回は76人が参加しています。
訓練は、マグニチュード7.9の地震が起きた想定で、横転した車を特殊な棒で固定したあと、工具でガラスを割って車内に入り、負傷者を慎重に運び出したり、救助犬を使って取り残された人がいないか確認していました。
また別の場所では、商業施設の立体駐車場が崩壊し複数人が生き埋めになった想定で、がれきを取り除きながら隊員が建物の中に入り、負傷者の呼吸状況などを細かく確認しながら、救助作業を進めていました。
隊員たちは、交代でテントで寝泊まりしながら昼夜を問わず作業を続け、あす(14日)まで訓練を行うということです。
国際緊急援助隊事務局の飯村学 事務局長は「災害が発生した際に、被災者に寄り添った活動ができるように、今後も訓練を積んでいきたい」と話していました。