姫路 6月に開催される防災の国際会議 会見で概要が明らかに

国際機関の「世界銀行」がことし6月、姫路市で防災に関する国際会議を開くのを前に、駐日特別代表などが記者会見し「災害への意識を高めるきっかけにしたい」などと述べました。

開発途上国に資金融資などを行う「世界銀行」は、2年に1度「防災グローバルフォーラム」という国際会議を各国で開いていて、ことし6月には兵庫県の協力を得て、アジアで初めての会議を姫路市で開きます。
世界銀行の米山泰揚 駐日特別代表と、兵庫県の斎藤知事それに姫路市の清元秀泰 市長が12日、記者会見し、会議の概要を明らかにしました。
この中で米山特別代表は、伝統と革新それに強靭性がテーマになると説明し「世界遺産の姫路城がある場所にふさわしい論点だ。文化遺産を災害から守り、次世代に残すために何ができるか議論したい」と述べました。
また、清元市長は「人々の災害に対する意識を高めるものになると期待している」と述べ、斎藤知事は「会議で得られた知見を、来年の大阪・関西万博の期間中に開かれる『創造的復興サミット』の議論に活用させたい」と述べました。
会議は6月16日から19日まで、100を超える国と地域の政府や自治体のほか、企業、NGOの関係者など500人以上が参加して行われ、阪神・淡路大震災の教訓を今後の防災にどう生かすかや、国際協力の方法などについて議論するということです。