神戸の小学校 校舎建て替えきっかけに建設の仕事学ぶ特別授業

校舎の建て替え工事をきっかけに子どもたちが工事に関わる建設業の仕事を学び、将来の夢や仕事について考える特別授業が神戸市の小学校で行われました。

特別授業が行われたのは、神戸市中央区の春日野小学校です。
この小学校は、校舎の一部が1932年に建設され、市内で最も古い小学校校舎として使用されていましたが、老朽化などから建て替え工事が始まっています。
授業は、建て替え工事を行っている高砂市の建設会社の担当者が講師を務め、まもなく卒業を迎える6年生およそ40人が参加しました。
このうち、6年2組のクラスではまず、担当者は大工や塗装工、建築士など建設業に携わる職業を紹介しました。
その上で、何もない状態から建物を作り、完成した建物をお客さんに引き渡して喜んでもらえることが建設業の魅力だと説明しました。
また、校庭で建設が進む新しい校舎の工事の様子を撮影した写真も紹介され、子どもたちはうれしそうな表情で見つめていました。
授業の最後には、将来の夢について考える時間も設けられ、子どもたちは「保育士」や「図工の先生」などなりたい職業を思い思いにワークシートに記入していました。
参加した女子児童は「建築業の仕事は全く知らなかったですが、今、自分たちが通う小学校の新しい校舎のために仕事をしてくれていることがわかってよかったです。過ごしてきた校舎がなくなるのはとても悲しいですが、笑顔でいっぱいの校舎になってほしいなと思います」と話していました。