東日本大震災13年 神戸で三陸沿岸の「虎舞」を踊り追悼

東日本大震災の発生から13年の11日、阪神・淡路大震災の被災地、神戸では、岩手など三陸沿岸に伝わる民俗芸能の「虎舞(とらまい)」を踊り、震災で犠牲となった人たちを追悼しました。

踊りを行ったのは、東日本大震災などをきっかけに虎舞を知った神戸や大阪などの人たちで結成された「阪神虎舞」です。
このグループでは、6年前から岩手県大槌町にある虎舞の保存団体から指導を受け、練習を重ねてきました。
11日はメンバー4人が神戸市長田区にある港に集まり、最初に海に向かって震災の犠牲になった人たちへ黙とうを捧げました。
その後、2人1組になって虎舞を演じました。
虎舞には災いを避ける願いが込められているともいわれており、虎にふんした人たちが力強く跳ね回っていました。
「阪神虎舞」の代表、山本和馬さんは「三陸地方で大切にされている虎舞を神戸でもできることに感謝するとともに、亡くなった方への思いも引き継いでいると思うので、自分たちの祈りの場としてこれからも大事にしていきたい」と話していました。