JR三ノ宮駅 新駅ビルの起工式 2029年度の開業目指す

JR西日本が2029年度の開業を目指すJR三ノ宮駅の新しい駅ビルの建設工事が、来月(4月)から始まるのを前に、起工式が行われました。

JR西日本は、JR三ノ宮駅前に神戸の地場産業や食文化を発信する商業施設のほか、ホテルやオフィスなどが入る地上30階、地下2階建ての新たな駅ビルの建設を予定していて、2029年度の開業を目指しています。
来月(4月)から本格的に建設工事が始まることになり、6日、神戸市の久元市長やJR西日本の長谷川一明社長などおよそ100人が参加して、起工式が行われました。
式典で長谷川社長は「三ノ宮駅は京阪神の玄関口であり、全国的に見ても重要な拠点の1つだ。新しい駅ビルの開業を通じて、三ノ宮駅の拠点性をさらに高めていきたい」と述べました。
新しい駅ビルについて神戸市は、市が進める三宮周辺の再整備計画の中核と位置づけていて、整備が進む新しいバスターミナルや交通センタービルなどと接続する歩行者デッキを、駅ビルの開業時期にあわせて作り、駅周辺の利便性を高める方針です。
式典のあと、長谷川社長と久元市長らは三宮の再整備について意見交換を行い、この中で久元市長は「三宮は震災で壊滅したところから復興したこともあり、大都市の玄関口としては満足できる状態ではなかった。歩いて移動する人を中心とする町にするため、回遊性を作ることが重要で、新しい駅ビルは回遊性を生み出す起点であり、拠点となるだろう」と話していました。
一方、長谷川社長は「京都駅、大阪駅に次いでようやく神戸で、駅ビル建設という重要な事業に取り組めることになり、頑張っていきたいという気持ちだ。このビルから最先端の情報を発信され、訪れた人と人がつながれるような空間を作っていきたい」と話していました。