能登半島地震の被災地の学校で教諭が支援活動 姫路で報告会

能登半島地震の被災地、石川県珠洲市で学校の支援活動を行った教員の活動報告会が5日、姫路市の高校で開かれました。

この報告会は県立飾磨工業高校が開いたもので、出席した在校生およそ150人と教職員はまず、能登半島地震の犠牲者を追悼するため黙とうをささげました。
続いて、阪神・淡路大震災をきっかけに県内の学校の教職員で作られた「EARTH=震災・学校支援チーム」のメンバー、土井雅貴 主幹教諭が今年1月に5日間にわたって石川県珠洲市の学校で行った活動について写真や動画も交えながら報告しました。
このなかで土井さんは図書室の本棚から落ちた大量の本の片づけや校内の清掃などを手伝うことで、現地の先生が子どもたちと向き合う時間をつくったことを話し、そうしたことが「EARTH」の大きな役割だと伝えました。
さらに南海トラフの巨大地震など今後の災害に備えて、「自分の命は自分で守る」「自助」を第一に、「被災者が協力し助け合う」「共助」も大切にしてほしいと訴えました。
最後に土井さんは生徒たちにゴミ袋と凝固剤を配って、断水した時のトイレの使い方も体験してほしいと話していました。
報告を聞いた生徒は「今後、南海トラフの巨大地震が起きる可能性があるので、災害に備える気持ちになりました」と話していました。
土井主幹教諭は「EARTHの活動を伝えていくことで、生徒たちには災害に備えて自分の命を守っていってもらいたい」と話していました。