新紙幣7月発行 姫路の紙幣処理機のメーカーで出荷続く

ことし7月から3種類の新たな紙幣が発行されるのを前に紙幣の処理機などを製造する姫路市のメーカーでは、読み取りを行うための機械の出荷が続いています。

財務省と日銀は、20年ぶりに紙幣のデザインを変更し、「近代日本経済の父」と呼ばれる実業家、渋沢栄一の肖像をデザインした一万円札など、3種類の新たな紙幣の発行をことし7月3日から始めます。
これを受けて、紙幣の処理機などを製造する姫路市のメーカー「グローリー」は、現在の紙幣と新たな紙幣の両方を読み取れる機械を開発したほか、すでにある処理機に取り付けて新たな紙幣も読み取れるようにする部分も作っていて、出荷が続いています。
工場では、金融機関で入出金を行う機械にこの部分を取り付けて、正しくセンサーが作動して識別できていることを確認し、段ボールに詰めていました。
メーカーでは、およそ4年かけて開発したということです。
「グローリー」の岸上和正生産本部長は「7月3日に向けて、いまは全社をあげて全力で取り組んでいます。これからも気を緩めず、利用者に迷惑がないよう生産を進めていきたい」と話していました。