明石市 イラストを指さして伝達 障害者の意思を伝えるカード

聴覚などに障害のある人たちが買い物などの際にコミュニケーションを取りやすくしようと、兵庫県明石市は、よく使う場面をイラストと文字で示したカードの発行を始めました。

明石市が発行したのは「コミュニケーションカード」と名付けられたカードで▼聴覚に障害のある人向けと▼言語や知的、精神障害のある人向けの2種類があり、名刺サイズで財布などに入れて持ち運ぶことができます。
カードには、「レジ袋ください」や「あたためお願いします」など買い物や飲食店で役立つ8つの場面が、イラストとともに記載されて、指をさして意思を伝えることができます。
明石市によりますとコロナ禍で聴覚に障害のある人から「マスクをしている人が多く、口の動きをよんでコミュニケーションを取ることが難しい」といった声が寄せられたことから検討が始まり、当事者らの意見も踏まえて、改良を重ねてきたということです。
明石市障害福祉課の原文子 係長は「カードを使って、店の人などとスムーズなコミュニケーションを取ってもらい、買い物を楽しんでもらいたい」と話していました。
カードは、明石市障害福祉課の窓口などで配付されているほか、市のホームページにも掲載され、スマートフォンにダウンロードして使うこともできるということです。