現代風に飾りつけたひな人形の展示 丹波 青垣町佐治地区

桃の節句を前に、ひな人形を現代風に飾りつけたユニークな「福よせ雛(ひな)」の展示が丹波市で行われています。

「福よせ雛」は、飾られなくなったひな人形を今の世相を表すよう現代風に工夫して飾る取り組みです。
丹波市青垣町ではおととしから地元の人たちが中心となって展示を行い、ことしは宿場町の面影を残す佐治地区の商店など13か所で、「夏」をテーマにおよそ700体が飾られています。
このうち、江戸時代に建てられた町家では、そろいのはっぴを着て盆踊りをする人形や、そうめん流しやすいか割りを楽しむ人形が展示されています。
また、めがねの販売店には、店主の男性が手作りしたサングラスをかけた人形がタオルを振り回しながら音楽フェスティバルに興じる様子が表現されています。
このほか、パラグライダーで大空を舞う姿や、サーフィンを楽しむ様子も表現され、訪れた人たちは一つ一つの人形に顔を近づけて、夏の風情を感じ取っていました。
広島県から来た女性は「斬新で自由な感じで、見ていて楽しいです」と話していました。
企画した「丹波・佐治福よせ雛実行委員会」の衣川百合香委員長は「住民が協力して、すべて手作りしています。人形がどんな話をしているか想像して楽しんでもらいたい」と話していました。
「福よせ雛」の展示は、来月24日まで行われます。