氷ノ山で雪崩による遭難事故想定の救助訓練

鳥取県との境にある養父市の氷ノ山では、雪崩による遭難事故を想定した救助訓練が行われました。

訓練は「氷ノ山国際スキー場」を会場に行われ、地元の警察や消防、それに山岳救助隊などあわせておよそ30人が参加しました。
登山者などが雪崩に巻き込まれたという想定の訓練では、スノーシューなどの装備を身につけた警察官たちが急な斜面を登り、「ゾンデ棒」と呼ばれる細長い棒を使って、雪に埋もれている人を探すための手順を確認しました。
そして、けが人役の男性を救助用のそりに乗せてロープで引っ張りながら安全な場所まで搬送しました。
おととし(2022年)2月、氷ノ山の鳥取県側では、スキー場のコース外を滑る「バックカントリースキー」を行っていた男性が遭難したケースもあり、警察官たちは真剣な表情で訓練に臨んでいました。
南但馬警察署の深木孝夫署長は、「山の天気は変わりやすく、油断すると大きな事故につながる恐れもあります。山に入る場合は装備をそろえた上で決して無理をせず安全に楽しんでほしい」と話していました。