今週末から「春節」 有馬温泉では中国や台湾の観光客に期待

今週末から中国の旧正月「春節」が始まるのを前に全国有数の温泉地、神戸市の有馬温泉では、中国や台湾などからの観光客を歓迎しようと、準備を進めています。

中国の旧正月「春節」は、ことしは2月10日から始まり、大型連休を利用して中国や台湾から観光客が日本を訪れる見込みです。
これに向けて、神戸市北区にある全国有数の温泉地、有馬温泉の旅館では観光客を受け入れる準備を進めています。
このうち老舗旅館の「陶泉 御所坊」では3か月ほど前から春節の期間の予約が増え、すでにほぼ埋まっているということで、その多くが海外からだということです。
旅館では訪れた人をもてなそうと、夕食のメニューの中に期間限定で旧正月に食べられる料理の「大根餅」を提供しています。
大根餅は和風にアレンジしていて、上に煮込んだ大根をのせ、酒かすを使ったあんをかけていて、さけやいくらが添えられています。
コロナ禍での水際対策が解除されて以降、中国や韓国を中心に海外からの観光客は急激に増えていて、春節を前に期待感が高まっているということです。
有馬温泉観光協会の会長で、旅館を経営する金井啓修さんは「日本の年末年始と少しずれた閑散期に、春節の時期が重なるので、旅館としてはありがたいです。コロナ禍の間に改修工事などを施して、各旅館はグレードアップしているので、訪れた人には喜んで帰ってもらいたい」と話していました。