尼崎の温泉施設 下水道使用料金の一部が未払い

尼崎市の温泉施設で下水道の使用料金の一部が未払いになっていたことがわかりました。
施設を運営する会社は、未払い分に遅延による損害金を加えた5億5200万円を今月(1月)末までに管轄する尼崎市と伊丹市に支払うとしています。

下水道使用料の一部未払いがあったのは、尼崎市の温泉施設「つかしん天然温泉 湯の華廊」です。
施設を運営するグンゼ開発株式会社によりますと、去年(令和5年)7月、施設の保守点検を行った際に、下水道の使用料金を計算するためのメーターを通らない配管があることがわかったということです。
このため会社は「実際の使用量より少ない量を申告していた」と、管轄する尼崎市と伊丹市に申し出て、両市は調査を進めていましたが、施設が開業した2004年からおよそ20年間にわたって、未払いがあったことがわかったと24日発表しました。
これを受けて会社は、未払い分に遅延による損害金を加えた5億5200万円全額を今月末に納付する予定だとしています。
また、メーターを通らない配管は去年12月に撤去したということで今後、原因を詳しく調査するということです。
グンゼ開発株式会社は「施設を利用する地域住民や関係者にご迷惑をおかけし、深くおわびを申し上げる。本件を厳粛に受け止め、必要な対策を講じていきたい」とコメントしています。