西宮神社で新年恒例「福男選び」 参拝者が境内を駆け抜ける

一番乗りの参拝をめざして、参拝者が境内を全速力で駆け抜ける新年恒例の「福男選び」が10日朝、西宮市の西宮神社で行われました。

「えべっさん」と呼ばれて親しまれている西宮市の西宮神社では、商売繁盛を祈願する「十日えびす」にあわせて毎年1月10日の朝に、「福男選び」が行われています。
境内を走り抜けて本殿にいち早く到着した3人をその年の「福男」とする伝統的な神事で、スタート地点の「表大門」には全国各地から参加者が集まり、午前6時に太鼓の音を合図に門が開かれると、本殿までのおよそ230メートルを全速力で駆け抜けました。
参加者5000人のなかでことし最初に本殿にたどり着き、「一番福」になったのは、尼崎市の大学1年生、高谷望巳さん(19)でした。
高谷さんは「何かに挑戦したくて、初めて『福男選び』に参加しました。福男としてことし1年、みんなを楽しませられるような1年にしたいです」と話していました。
また、二番福が鳥取県気高町に住む地方公務員、山下慎之介さん(23)。
そして、三番福は西宮市に住む大学4年生、多田龍平さん(23)でした。
西宮神社の吉井良迪 禰宜は「福が行き渡って、皆様が笑顔で日常を暮らせるような1年になればと思っています」と話していました。