香美町の小学校で始業式 地震や津波警報の体験を話す児童も

県内では9日からほとんどの公立の小中学校で3学期がはじまりました。
このうち今月1日の能登半島地震の影響で震度3の揺れを観測し、一時、津波警報が出された香美町にある小学校でも子どもたちが登校し、避難をしたときの様子などを話す姿が見られました。

香美町香住区の佐津小学校では9日から3学期が始まり、全校児童23人が体育館に集まり、始業式が行われました。
この中で、山崎和彦校長が1日に津波警報が出され多くの人が高台に避難したことを説明し、子どもたちに「いつどんなことが起こるか分かりません。自分の命は自分で守る行動をしてください」とあいさつをしました。
5・6年の教室では、担任が冬休みについて尋ねると、家にいて地震の揺れを感じたことや家族で高台に避難したことを話す子どもも多く、「改めて防災や命を守る勉強をしていきましょう」と呼びかけていました。
6年の女子児童は「冬休みは、家族で初詣にいき楽しかったです。そのあと津波警報が出て高台に避難しました。自分の身は自分で守ろうと思いました」と話していました。
5年生の男子児童は「3学期は漢字や計算など勉強をがんばりたいです。地震は家が揺れてすごく怖かったです。もし学校にいるときに地震が起きたら落ち着いて避難したいです」と話していました。