神戸市 年越しの食料品や日用品 経済的に苦しい人たちに配付

物価の高騰などを受けて経済的に苦しい人たちに、年末年始を安心して過ごしてもらおうと、神戸市須磨区で食料品や日用品が配られました。

この取り組みは市が行ったもので、神戸市須磨区の複合施設に設けられた会場には、レトルト食品や米などの食料品やトイレットペーパーなどの日用品が500人分用意され、予定の1時間半前から配付を待つ人の列ができていました。
訪れた人たちは、食料品が入った袋を受け取ると、それぞれ必要なものも加えて持ち帰っていました。
また会場には、仕事や生活費などについて相談できるコーナーも設けられていて、弁護士やハローワークの担当者などがアドバイスをしていました。
神戸市東灘区から訪れた60代の男性は「夫婦で仕事を失い、コロナ禍もあって大変だったので食料品や日用品をもらえて助かります」と話していました。
神戸市須磨区の70代の女性は「体調が悪く、去年10月に仕事を辞めました。物価が上がっている中で、こうした支援は助かります」と話していました。
神戸市くらし支援課の大村元範 課長は「困っている方が多くいることを改めて感じました。今後も区役所などで相談を受けつけ、支援を続けていきたい」と話しました。
食料品などを配る取り組み、28日は神戸市中央区の会場で、午後1時から行われます。