「エシカル甲子園」姫路商業高校が長期保存パンの開発を発表

高校生たちが持続可能な社会の実現に向けてアイデアを競う「エシカル甲子園」が、26日、徳島市で開かれ、姫路市の高校の生徒たちが長期保存が可能な非常食のパンの開発について発表しました。

「エシカル甲子園」は、環境や社会問題に配慮して商品を選ぶ「エシカル消費」を広めようと徳島県教育委員会などが、令和元年度から開いていて、5回目の今回は、全国84校の中から書類審査で選ばれた8つの高校が取り組みを発表しました。
このうち兵庫県立姫路商業高校の生徒たちは、東日本大震災で被災した宮城県名取市の農業高校の生徒たちと共同で開発した非常食のパンを発表しました。
缶詰に入ったこのパンは水がなくても食べられるようになっているのに加え、高齢者や乳幼児も食べやすいよう柔らかく仕上げられていて、5年2か月の長期保存も可能だということです。
また、食料の廃棄を防ごうと賞味期限が残り1年を切ると、家庭で余った食品を支援が必要な人たちに届ける「フードドライブ」に寄付することにしていて、缶は食器としても使えるようになっているということです。
姫路商業高校1年の岸本創真さんは「仲間とともに大きな舞台に来られてうれしい。自分たちが開発したようなおいしい防災食があることを知ってほしい」と話していました。