三田市長 病院再編統合計画 協議再開の考え神戸市長に伝える

三田市の田村市長は、神戸市の久元市長と会談し、三田市民病院と神戸市の済生会兵庫県病院の再編統合計画をいったん凍結させたことを謝罪したうえで、協議を再開したい考えを伝えました。

三田市の田村市長はことし7月に行われた市長選挙で、三田市民病院と神戸市にある済生会兵庫県病院の再編統合計画について「白紙撤回」を掲げて当選して就任後、計画を凍結しましたが、先月(11月)、今の場所で医療を存続させることは不可能だとして、方針を一転させ計画を進める考えを示しました。
田村市長は20日、神戸市役所を訪れて久元市長と会談し、冒頭「病院の再編統合計画の再開についての協力のお願いにまいりました」と述べ、久元市長は「長く協議を重ねて方向性を見いだしてきたので、田村市長の考えも聞かせていただきたい」と応じました。
このあと会談は非公開で行われましたが、担当者によりますと両市長は病院の再編統合に向けて協議を再開することを確認したということです。
会談後、田村市長は「計画を4か月凍結してご迷惑をかけたことについて謝罪を申し上げた。今後、計画を再開するうえで、大きな第一歩になったと思う」と述べました。
再編統合計画をめぐっては、計画に反対してきた市民団体が田村市長の方針転換について「公約違反だ」などと批判しています。