姫路 動物園のキリンが沖縄へ 繁殖のため1000キロ超の旅

姫路市の動物園のキリンが、今月(12月)繁殖のため、沖縄の動物園に運ばれました。
去年(2022年)、神戸市の動物園のキリンが岩手県に運ばれる途中に死んだことを教訓に、今回の搬送は準備を重ねたうえ、慎重に行われました。

姫路市立動物園のアミメキリンのメスの「ココ」は、1歳8か月で、繁殖のため、沖縄市の「沖縄こどもの国」に運ばれました。
首や足の長いキリンは、搬送用の箱の中で姿勢を安定させることが大事で、体長がおよそ3.5メートルある「ココ」を搬送するために、高さが3.1メートルあり、前方に首を伸ばせるように鍵型になった箱が用意されました。
今回の搬送は、去年4月に神戸市立王子動物園のキリン「ひまわり」が、「岩手サファリパーク」に運ばれる途中に、箱の中で転倒して死んだことを教訓に慎重に行われました。
搬送前には、飼育施設に箱を設置して母親の「キキ」と一緒に中に入ったり、騒音になれたりする訓練を、嫌がらない程度に行ったということです。
その結果「ココ」は今月1日に姫路を出発し、トラックとフェリーで1000キロメートルを超える距離を運ばれ、3日後の4日に無事、沖縄に到着しました。
「沖縄こどもの国」によりますと、「ココ」は、到着直後からエサの葉っぱを食べて、物怖じせずに周りの様子を観察していたということで、今月16日から一般公開を始めました。
姫路市立動物園では、2年前の誕生の瞬間に立ち会った職員もいることから、「ココ」が南国で元気に過ごすとともに、赤ちゃん誕生のニュースを心待ちにしているということです。