大麻に近い成分記載の紙たばこ陳列 県が知事監視店指定 尼崎

大麻に近い成分の名前が記載された紙たばこなどを販売目的で陳列していたとして、兵庫県は、尼崎市内の飲食店を、条例に基づいて定期的に立ち入り検査を行う対象の店に指定しました。

指定されたのは、尼崎市杭瀬寺島にある飲食店、「CBD CAFE 4:20」です。
県によりますと、今月7日に立ち入り検査を行った際、大麻に近い「HHCP」という成分の名前などが記載された紙たばこと電子たばこ用のリキッドを販売目的で陳列していたということで、県は15日、定期的に立ち入り検査を行う「知事監視店」に指定しました。
これにより、店では今後、大麻などに近い6種類の成分を含む商品を販売する際、▼買った人の名前や住所、年齢を記録するほか、▼身体に使用してはならないという内容の説明書を交付することや、▼買った人に身体に使用しないという誓約書を書いてもらうことなどが義務づけられ、守らなかった場合、県が販売中止を命令したり、罰金を科したりできるということです。
今回確認された商品については、厚生労働省麻薬取締部が、一時的に、販売停止の命令を出しています。
県薬務課は、大麻に近い成分が含まれるおそれのあるものを持っている場合は決して使わず、健康被害が疑われる場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。