震災経験のギタリスト 神戸の母校で演奏 命の尊さを語る

阪神・淡路大震災を経験した神戸市出身のギタリストが、13日、母校の高校を訪れ、演奏を披露するとともに震災の経験と命の尊さについて後輩たちに語りました。

神戸市須磨区の兵庫大学附属須磨ノ浦高校を訪れたのは、卒業生で、ことし9月にアメリカで開かれたアコースティックギターの権威あるコンテストで優勝したギタリスト 木村モモさんです。
木村さんは8歳のときに神戸市垂水区の自宅で被災し、家族や自宅は無事だったものの、クラスには自宅が壊れた友人もいて大きなショックを受けたということです。
13日は全校生徒およそ750人を前に、ギターでオリジナル曲など8曲を披露しました。
このなかでは東日本大震災の直後に、震災の犠牲者を悼み復興への祈りを込めて作った「PRAY」という曲も演奏し「無力な自分に何ができるか考え、ギターを弾き続けようと思った」と語りました。
また演奏の間には、阪神・淡路大震災について「両親が覆いかぶさって命を守ってくれた。命のありがたさと家族の温かさを知った」と話しました。
演奏会のあと、2年の女子生徒は「震災を経験してないけど、話を聞いて音楽を通して人を救うことができることはかっこいいと思いました」と話していました。
また別の女子生徒も「心に残る曲ばかりで、感動しました」と話していました。