尼崎市議を在宅起訴 会派の政務活動費約200万円着服の罪

尼崎市の市議会議員が、所属していた市議会の会派の政務活動費およそ200万円を着服したとして、業務上横領などの罪で在宅起訴されました。

在宅起訴されたのは、尼崎市議会議員の光本圭佑被告(44)です。
神戸地方検察庁によりますと、光本市議は▼去年(2022年)6月まで所属していた会派「日本維新の会」の政務活動費、合わせておよそ200万円を着服したほか▼政務活動費で物品を購入した際の納品書などを偽造して議会事務局に提出したとして、業務上横領や有印私文書偽造などの罪に問われています。
政務活動費の不正をめぐって、日本維新の会の県組織「兵庫維新の会」は去年6月に光本議員を除名処分とし、その後、議会事務局が警察に刑事告発していました。
議会事務局によりますと、光本市議は2013年に初当選し、会派の幹事長を長く務め政務活動費の支出を決定する立場だったということです。
検察は認否を明らかにしていません。

【光本市議“裁判で説明を果たす”】
光本圭佑議員は6日、市議会で開かれた本会議に出席したあと記者団の取材に応じ「いろいろとご心配やご迷惑をおかけし、政治不信を招いていることに関しては申し訳なく思うが、どういう内容や証拠で起訴されたかまだわからないので、私としては裁判でしっかりと説明を果たしていく」と述べました。
そのうえで記者団が議員辞職する考えはないのか質問したのに対し「辞職を考えているのであれば最初から辞職している。辞めるほうが精神的に楽だが、その道を選ばなかった」と述べました。

【議長“みずから説明責任を”】
福島 市議会議長は「市民からの負託を受けた公人であることを再度認識し、みずから説明責任を果たされることを強く求めます。起訴された事件の被害額から推察しますと、起訴された事件以外にも不正使用の疑われる事象があるものと思っております。事象の真相究明のため、起訴内容を十分に精査のうえ、地方自治法第100条の規定に基づく調査の実施も視野に準備を進め、全容の解明に努めてまいります」とコメントを出しました。