神戸市 初めての女性副市長就任へ 森林保全研究の黒田慶子氏

神戸市議会で、3人目の副市長に神戸大学の名誉教授の黒田慶子氏を起用する人事案が、全会一致で同意されました。
神戸市では初めての女性副市長になります。

6日に開かれた神戸市議会の定例会で久元市長は、ことし4月から空席となっていた3人目の副市長に、森林保全の研究を専門とする黒田慶子氏を起用する人事案を提出しました。
理由について久元市長は「人と自然との共生に関する視点を活用した政策立案を期待している」と述べ、続いて行われた採決で、人事案は全会一致で同意されました。
これを受けて黒田氏は市役所で会見を開き「神戸の自然をよい状態で子どもや孫の世代に渡せるよう循環を進めるとともに、当たり前に自然を楽しめる機会を提供したい」と抱負を述べました。
黒田氏は奈良県出身の67歳。
京都大学大学院を修了し、国の森林総合研究所や日本森林学会の会長などを経て、神戸大学の名誉教授を務めています。
黒田氏の任期は1月1日から4年間で、国連が定める持続可能な開発目標=SDGsの観点を踏まえて、政策の企画などを担うということです。
神戸市で女性が副市長に就任するのは初めてで、これについて黒田氏は「私自身は、“自分は女性だ”と思って仕事をしたことはない」としながらも「今回の仕事が、若い女性のロールモデルになることはうれしい」と話しています。