自転車ヘルメット着用率向上へ 県が一部補助の受け付け開始

自転車に乗る際のヘルメットの着用率を向上させようと、兵庫県は購入費用の一部を補助することにしていて、1日からオンラインで申請の受け付けが始まりました。

自転車用のヘルメットはことし(令和5年)4月に着用が努力義務化されましたが、県内では着用率が依然として低いことから、県は購入費用の一部を補助することになり、申請の受け付けが12月1日から始まりました。
申請の受け付けはオンラインのみで、県は専用のウェブサイトから申請フォームに名前や住所などの必要事項を入力したうえで、購入した際のレシートやヘルメットの写真などを登録してほしいと呼びかけています。
また自宅でインターネットに接続できない人などのサポートを行っている自治体もあり、三木市では市役所など2か所にタブレット端末を設置したほか、必要があれば職員が手続きをサポートするということです。
三木市生活環境課の藤本好一郎主任は「市民から自宅にインターネット環境がないといった声を多く聞くので、設置したタブレット端末を活用してもらい市としてもしっかりとサポートしたい」と話していました。
県は専用の電話相談窓口を設けていて、手続きでわからないことがあれば問い合わせてほしいとしています。
相談窓口の電話番号は「0120−134−076」で、年末年始を除く毎日、午前9時から午後5時半まで受け付けています。

【費用補助の条件は】
今回の県の取り組みは、ヘルメットを新たに購入した人に対して、金額に応じて4000円を上限に補助するものです。
補助される分は現金ではなく、民間のキャッシュレス決済のポイントか、クオカードで給付されることになっていて、申請したあと10日から2週間程度で、ポイントの場合はEメールで案内が届き、クオカードの場合は郵送で受け取ることができるということです。
補助の対象となる条件ですが、まずは「県内に住んでいる」ことです。
そして、このうち▽65歳以上の高齢者、▽18歳までの子どもとその親、それに、▽大学や専門学校などに通う学生が対象になります。
子どもは18歳までであれば何人でも対象となりますが、親はどちらか1人分だけです。
また、ヘルメットは「SGマーク」がついているなど安全基準を満たしていることが示されたものに限られます。
申請の受け付けは、1日から始まり、来年(令和6年)2月9日までオンラインで行われる予定ですが、予算額を上回った場合、前倒しで受け付けを終了するということです。
ヘルメットはことし10月3日以降に購入したものに限られますが、この際、購入した日や店舗、それに商品名などが書かれたレシートか領収書が必要になります。
ただ、▽インターネットのフリマサイトで購入したものや、▽自治体が発行する「プレミアム付き商品券」を利用して購入したものは、補助の対象にはならないので注意が必要です。