神戸 クマ出没防止で会議 カキやクリの実は早めに収穫を

全国でクマによる被害が相次ぐ中、神戸市が集落にクマを寄せつけないための対策を検討する会議を開き、エサになるカキやクリの実は早めに収穫することなどを呼びかけていくことを確認しました。

神戸市役所のロビーで開かれた公開の会議には、神戸市の久元市長と、兵庫県や神戸市の鳥獣対策の担当者など4人が参加しました。
はじめに県の担当者が、ことしは全国同様、県内でもクマのエサとなるドングリが凶作となっていて、人的被害は出ていないものの、集落に植えられているカキの実が食べられるなどの被害が出ていることを説明しました。
さらにここ数年、クマの行動範囲が広がっていて、北部を中心に生息しているツキノワグマが、去年は神戸市に隣接する三田市や三木市で目撃されたとして、今後、神戸市内にクマが出没する可能性も否定できないと指摘しました。
そのうえで集落にクマを寄せつけないための対策として、▼カキやクリの木があれば実をすみやかに収穫することや、▼屋外に生ごみや漬物のたるを置かないことなどを呼びかけていくことを確認していました。
兵庫県森林動物研究センターの廣瀬泰徳副部長は「想定外の場所で目撃されるケースが増えてきている。クマが出没した原因を突き止めて取り除くことが大切だ」と話していました。